大阪屋栗田営業第二本部営業第一部より一斉送信メールで「戸田書店様直営店書店コード再変更のご案内」が届きました。添付されていたのは次の3点(文書2点、エクセル1点)。
1)丸善ジュンク堂書店と戸田書店の業務提携に関するお知らせ
2)株式会社戸田書店様 書店コード変更のご案内
3)戸田書店 直営店 書店コード変更一覧
まず1)は、丸善ジュンク堂書店代表取締役社長・工藤恭孝さんと、戸田書店代表取締役社長・鍋倉修六さんの連名の挨拶状。いまだ両社のサイトでは公式な情報が出ないなか、ようやくの発表です。記載された日付はH28年9月吉日(ファイルのプロパティでは9月24日付)。挨拶状はごくごく簡単な文面。二社は「仕入・物流・売上データ管理の一体化を目的とした業務提携を行い、商品管理・店舗開発の強化を行うことに合意いたしました。両社は丸善CHIグループ会社として、より読者にご満足いただける地域に根ざした書店作りを目指したいと思います」云々。
あっけないほどの簡潔さです。「新文化」9月1日付記事「丸善ジュンク堂書店と戸田書店、9月1日付で業務提携」において「9月1日付で戸田書店の仕入先を大阪屋栗田から丸善ジュンク堂書店に変更した」と報じられたことに対する何かしらの説明や補足、場合によっては訂正があってほしいところなのですが、明確な文言は見当たりません。挨拶状に「一体化を目的とした業務提携〔・・・〕両社は丸善CHIグループ会社として」という一節から事態を察するのみです。
つぎに2)は大阪屋栗田の挨拶状。記載された日付はH28年9月吉日(ファイルのプロパティでは9月21日付)。「提携に際しまして、株式会社戸田書店様直営店舗の書店コードを変更する必要が発生いたしました。〔・・・〕旧栗田コードから変更したばかりで、短期間での再変更となり出版社様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、事情をご賢察の上、何卒ご対応の程お願い申し上げます。新書店コード運用開始日:2016年10月1日(土)」云々と。
戸田書店チェーンの34店舗が旧栗田コードから大阪屋栗田の新コードに移行したのはつい先月、8月1日(第5次移管)のことでしたから、確かに短期間での再変更ではあります。そもそも業界紙報道に「いったい何ごとか」と驚いていた版元は、今度は何だろうと身構えたものの、ようやく出た挨拶状が上述の通りなので、大半の版元はいまだにモヤっとした理解しか得ていないものと思われます。取次から「事情をご賢察」せよと言われても、困ってしまうわけです。
最後に3)は戸田直営13店舗の新旧コード一覧で、プロパティ上では9月14日付となっています。取次の挨拶状では「帳合台帳の変更、配本ランクの変更をお願い申し上げます」とも書いてありましたが、戸田の経営状態がどうなっているか確認できないのに配本ランクの適正な改定などできるものでしょうか。パターン配本を組んでいる版元にとっては「今まで通りの送品でいいのかどうか」判断が難しくなるのかもしれません。
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メモ(3)
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