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注目新刊:デリダ×豊崎光一『翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ』

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弊社出版物の著者の、最近の訳書をご紹介します。

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★ジャック・デリダさん(著書『条件なき大学』)
豊崎光一さんとの二回の対談を収録した日本オリジナル版の新刊『翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ』が今週発売されました。「誘惑としてのエクリチュール──絵葉書、翻訳、哲学」(初出:『海』1981年3月号、中央公論社)、「哲学とパフォーマティヴ」(初出:『海』1984年2月号、中央公論社)の2篇の対談に加え、監修者の守中高明さんが解説「哲学・翻訳・パフォーマティヴ──Living on borderlines」と「監修者あとがき」をお書きになっておられます。後者では本書が『デリダとの対話』という書名で、未発表の第3回対談を加えた1冊としてかつて哲学書房から刊行される計画だったことが明かされています(カプート編『デリダとの対話』〔法政大学出版局、2004年〕とは別物です)。埋もれていた企画がこうして刊行されたことに深い敬意を表する次第です。

翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ――脱構築をめぐる対話
ジャック・デリダ+豊崎光一著 豊崎光一訳 守中高明監修
法政大学出版局 2016年9月 本体2,000円 四六判上製182頁 ISBN978-4-588-01048-4

帯文より:対話が開く知の核心。デリダが最も信頼する相手と語り合い、難解で知られるその哲学について、講義や講演でも見せることがない率直な語り口でデリダ自身が明らかにし、豊崎光一が《翻訳》で応答する。アルジェリア生まれのユダヤ人としての来歴、言語との関係、自身の哲学のさまざまな概念、ハイデガー、ブランショ、レヴィナス、セール、フーコー、ドゥルーズらとの関係までを語る。世界初の書籍化。

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なお、デリダさんの訳書がこの先、未來社さんより3点発売予定であることがPR誌「季刊未来」2016年秋号で予告されています。

10月4日発売予定:『最後のユダヤ人』渡名喜庸哲訳、本体1,800円、四六判上製150頁、ISBN978-4-624-93269-5
版元紹介文より:現代哲学の最先端を疾走していた晩年のデリダがユダヤ人、ユダヤ性などをめぐって1998年と2000年になされた二つの講演を、盟友ジャン=リュック・ナンシーの緒言とともに収めた講演録。「ポイエーシス叢書」第69弾。

10月20日発行予定:『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』湯浅博雄+大西雅一郎訳、本体予価1,800円、四六判上製192頁、ISBN978-4-624-93268-8
版元紹介文より:デリダの提案にもとづいておこなわれた〈宗教〉をめぐる一大コロック(1994年)での講演をもとに、その後に大幅加筆された追記(ポスト・スクリプトゥム)とあわせてまとめられた後期デリダの代表的宗教論。「ポイエーシス叢書」第68弾。

11月刊行予定:『嘘の歴史 序説(仮)』西山雄二訳、本体予価1,800円、四六判上製160頁、ISBN978-4-624-93270-1
版元紹介文より:パリ・国際哲学コレージュでの講演(1997年)。嘘をめぐるさまざまな哲学的主題が網羅され、現代の政治的な嘘の考察がアクチュアルな仕方で展開される。「ポイエーシス叢書」第70弾。

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