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月曜社2021年9月新刊:谷川渥『孤独な窃視者の夢想――日本近代文学のぞきからくり』

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2021年9月17日取次搬入予定
2021年9月07日受注締切

*文芸・文学批評

孤独な窃視者の夢想――日本近代文学のぞきからくり
谷川渥[著]
月曜社 2021年9月 本体2,600円 46判(縦188mm×横125mm)並製272頁 ISBN:978-4-86503-120-1 C0095

覗き見ることの想像力――西洋美術の視覚的イメージに触発された日本近代文学の巨匠たちの作品から、〈窃視〉としての〈見ること〉の諸相を、個々の文学作品に即して分析する。夏目漱石、高村光太郎、村山槐多、森鷗外、芥川龍之介、谷崎潤一郎、佐藤春夫、萩原朔太郎、江戸川乱歩、夢野久作などを論じ、文学を美学からつぶさに照射する試み。

目次:
まえがき

 レオナルド・ダ・ヴィンチと日本近代文学
 (1:夏目漱石、2:高村光太郎、3:村山槐多)
 森鴎外の『花子』

 日本近代文学とデカダンス
 「表現」をめぐる断章

 孤独な窃視者の夢想――江戸川乱歩と萩原朔太郎
 夢野久作のエロ・グロ・ナンセンス
 谷崎潤一郎――女の図像学
 映画『狂った一頁』と新感覚派――覚書
あとがき

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谷川渥(たにがわ・あつし):1948年生。美学者。著書に『鏡と皮膚――芸術のミュトロギア』(ちくま学芸文庫、2001年)、『シュルレアリスムのアメリカ』(みすず書房、2009年)、『肉体の迷宮』(ちくま学芸文庫、2013年)、『文豪たちの西洋美術――夏目漱石から松本清張まで』(河出書房新社、2020年)ほか多数。

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