「週刊読書人」2020年2月14日号に、弊社11月刊、ラシード・ブージェドラ『ジブラルタルの征服』(下境真由美訳)に対する福嶋伸洋さんによる書評「救済の隘路を探す〈歴史〉の営み――独立戦争時のアルジェリアを舞台に、奇妙なまでの堂々巡りが展開される螺旋の物語」が掲載されました。「奇妙なまでの堂々巡りが展開されるこの螺旋の物語は、悪夢にも似た繰りかえしのなかでたゆまず、別の可能世界への小さな脱出口を、隠れた救済の隘路を探し続け、正史から漏れる野史、正史を覆す野史を書くことを試みる、〈歴史〉の営みそのものを現出させている」と評していただきました。
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