弊社が平素お世話になっている著訳者の皆様の最新刊をご紹介いたします。
★上村忠男さん(訳書:アガンベン『到来する共同体』、編訳書:パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』、共訳書:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』『涜神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
イギリスの歴史学者ダン・ストーン(Dan Stone, 1971-)による論文8本を独自に編んだ日本語版オリジナル論文集の編訳『野蛮のハーモニー』を担当されました。みすず書房さんの今月の新刊です。なおストーンの訳書は『ホロコースト・スタディーズ――最新研究への手引き』(武井彩佳訳、白水社、2012年11月)に続く2点目となります。
野蛮のハーモニー ――ホロコースト史学論集
ダン・ストーン著 上村忠男編訳
みすず書房 2019年11月 本体5,600円 四六判上製296頁 ISBN978-4-622-08855-4
帯文より:「ここではなにもかもが可能である。これは野蛮のハーモニーである」。歴史の核心にある暗くて不透明なものをいかに語るか。方法論と思想史の最前線。
目次:
日本語版への序言 ダン・ストーン
第一章「アウシュヴィッツ・シンドローム」を超えて――冷戦後のホロコースト史学
第二章 ホロコーストと「人間」
第三章 物語理論とホロコースト史学
第四章 ホロコースト史学と文化史
第五章 ダン・ストーン編『ホロコーストと歴史の方法論』序論
第六章 過去を破門する?――ホロコースト史学における物語論と合理的構築主義
第七章 ゾンダーコマンドの撮った写真
第八章 野蛮のハーモニー――「アウシュヴィッツの巻物」をホロコースト史学のなかに位置づける
編訳者あとがき
★ジュディス・バトラーさん(著書:『自分自身を説明すること』『権力の心的な生』)
2012年にコロンビア大学出版から上梓された『Parting Ways: Jewishness and the critique of Zionism』の訳書が先月発売となりました。
分かれ道――ユダヤ性とシオニズム批判
ジュディス・バトラー著 大橋洋一/岸まどか訳
青土社 2019年10月 本体3,800円 46判上製488+viii頁 ISBN978-4-7917-7079-3
帯文より:もうひとつの可能性をさぐる。ユダヤ人であることと、シオニズムを批判することは両立しえないのか。ユダヤ性とは何かを徹底的に主題化しつつ、パレスチナ・イスラエル問題の核心にせまる。レヴィナス、ベンヤミン、アーレント、サイードの思想を読みとき、現代を代表する思想家が、いま私たちのとるべき道を模索する。
目次:
はじめに――自己からの離脱、エグザイル、そしてシオニズム批判
第1章 不可能で必要な責務――サイード、レヴィナス、そして倫理的要請
第2章 殺すことができない――レヴィナス対レヴィナス
第3章 ヴァルター・ベンヤミンと暴力批判論
第4章 閃いているもの――ベンヤミンのメシア的政治
第5章 ユダヤ教はシオニズムか――あるいはアーレントと国民国家批判
第6章 複数的なるものの苦境――アーレントにおける共生と主権
第7章 現在のためのプリーモ・レーヴィ
第8章 「エグザイルなくして、私たちはどうしたらよいだろう」――サイードとダルウィーシュが未来に語りかける
原注
略号一覧
謝辞
訳者解説(岸まどか)
訳者あとがき(大橋洋一)
索引
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★上村忠男さん(訳書:アガンベン『到来する共同体』、編訳書:パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』、共訳書:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』『涜神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
イギリスの歴史学者ダン・ストーン(Dan Stone, 1971-)による論文8本を独自に編んだ日本語版オリジナル論文集の編訳『野蛮のハーモニー』を担当されました。みすず書房さんの今月の新刊です。なおストーンの訳書は『ホロコースト・スタディーズ――最新研究への手引き』(武井彩佳訳、白水社、2012年11月)に続く2点目となります。
野蛮のハーモニー ――ホロコースト史学論集
ダン・ストーン著 上村忠男編訳
みすず書房 2019年11月 本体5,600円 四六判上製296頁 ISBN978-4-622-08855-4
帯文より:「ここではなにもかもが可能である。これは野蛮のハーモニーである」。歴史の核心にある暗くて不透明なものをいかに語るか。方法論と思想史の最前線。
目次:
日本語版への序言 ダン・ストーン
第一章「アウシュヴィッツ・シンドローム」を超えて――冷戦後のホロコースト史学
第二章 ホロコーストと「人間」
第三章 物語理論とホロコースト史学
第四章 ホロコースト史学と文化史
第五章 ダン・ストーン編『ホロコーストと歴史の方法論』序論
第六章 過去を破門する?――ホロコースト史学における物語論と合理的構築主義
第七章 ゾンダーコマンドの撮った写真
第八章 野蛮のハーモニー――「アウシュヴィッツの巻物」をホロコースト史学のなかに位置づける
編訳者あとがき
★ジュディス・バトラーさん(著書:『自分自身を説明すること』『権力の心的な生』)
2012年にコロンビア大学出版から上梓された『Parting Ways: Jewishness and the critique of Zionism』の訳書が先月発売となりました。
分かれ道――ユダヤ性とシオニズム批判
ジュディス・バトラー著 大橋洋一/岸まどか訳
青土社 2019年10月 本体3,800円 46判上製488+viii頁 ISBN978-4-7917-7079-3
帯文より:もうひとつの可能性をさぐる。ユダヤ人であることと、シオニズムを批判することは両立しえないのか。ユダヤ性とは何かを徹底的に主題化しつつ、パレスチナ・イスラエル問題の核心にせまる。レヴィナス、ベンヤミン、アーレント、サイードの思想を読みとき、現代を代表する思想家が、いま私たちのとるべき道を模索する。
目次:
はじめに――自己からの離脱、エグザイル、そしてシオニズム批判
第1章 不可能で必要な責務――サイード、レヴィナス、そして倫理的要請
第2章 殺すことができない――レヴィナス対レヴィナス
第3章 ヴァルター・ベンヤミンと暴力批判論
第4章 閃いているもの――ベンヤミンのメシア的政治
第5章 ユダヤ教はシオニズムか――あるいはアーレントと国民国家批判
第6章 複数的なるものの苦境――アーレントにおける共生と主権
第7章 現在のためのプリーモ・レーヴィ
第8章 「エグザイルなくして、私たちはどうしたらよいだろう」――サイードとダルウィーシュが未来に語りかける
原注
略号一覧
謝辞
訳者解説(岸まどか)
訳者あとがき(大橋洋一)
索引
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