全南島論
吉本隆明著、安藤礼二解説
作品社 2016年3月 本体5,400円 A5判上製 ISBN978-4-86182-571-2
帯文より:日本国と天皇制の起源。「吉本隆明によって南島は、人間の表現の「原型」、さらには、人間の家族・親族・国家の「起源」を探ることが可能な場所であった。それは同時に自らの詩人としての起源、批評家としての起源が立ち現われてくる場所でもあった。本書『全南島論』は、吉本隆明の表現の「原型」、表現の「起源」を明らかにしてくれる特権的な書物になった。一冊の書物のなかに、文字通り、一つの宇宙が封じ込められているのだ」(安藤礼二「解説」より)。
本文より:沖縄は沖縄の本島独自の、八重垣島は八重垣島の、奄美大島は奄美の、そして与論島は与論島、宮古島は宮古島独自の、神話と接続された歴史的時代の記述をもっています。そういう意味あいからいいますと、現在の日本国家が、権力の版図内にあるとかんがえている空間的地域は、実は大小のちがいこそあれ、これらの島の一つ一つを本土と同等に扱う理由しかないといっていいのです。つまり、琉球や沖縄の諸島も、その一つ一つが、やはり本土と同等の国家であるとかんがえてよろしいわけです。(「国家と宗教のあいだ」147頁)
目次:
まえがき
I
南島論序説
『琉球弧の喚起力と南島論』覚書
南島論I・II
II
島はみんな幻
母制論
起源論
異族の論理
国家と宗教のあいだ
宗教としての天皇制
南島論――家族・親族・国家の論理
「世界-民族-国家」空間と沖縄
南島の継承祭儀について――〈沖縄〉と〈日本〉の根底を結ぶもの
家族・親族・共同体・国家――日本~南島~アジア視点からの考察
『記』『紀』歌謡と『おもろ』歌謡――何が原形か
色の重層
縦断する「白」
共同幻想の時間と空間――柳田国男の周辺
共同体の起源についての註
おもろさうしとユーカラ
イザイホーの象徴について
島尾敏雄『琉球弧の視点から』
島尾敏雄――遠近法
聖と俗
III
鬼伝承〔島尾敏雄〕
民話・時間・南島〔大山麟五郎〕
歌謡の発生をめぐって〔藤井貞和〕
母型論と大洋論〔山本哲士・高橋順一〕
南島歌謡研究の方法と可能性〔玉城政美〕
あとがき
初出掲載
解説 〔安藤礼二〕
★18日取次搬入済。まえがきとあとがきは2005年の書き下ろし。第I部は本書の担当編集者・高木有さんが編集長をおつとめだった時代の「文藝」誌に連載され、未完に終わった「南島論」と同論をめぐる覚書を収録。第II部には68年から93年までの関連テクストを集成、第III部には76年から91年までの関連対談がまとまっています。吉本さんの言う「南島」とは、琉球と奄美のことです。沖縄をめぐる諸問題が今なお未解決にとどまるこんにち、現代の読者が吉本さんの数十年に及ぶ思索の結晶に触れることの意義は大きいのではないでしょうか。また、まもなく筑摩書房さんからも吉本さんの『アジア的ということ』が刊行されると聞きます。こちらは「80年代前半、「試行」誌に書き続けられた論稿「アジア的ということ」に他の論稿を加え、著者の生前の構想に沿って編集したアジア的世界思想の可能性を示す論集」とのことです。
★『全南島論』巻末にある安藤礼二さんによる解説はこう始まります、「『共同幻想論』(1968年)を書きあげた吉本隆明にとって、そこで提出された諸主題をあらためて総括し、その彼方へと抜け出そうと意図された書物が「南島論」であった。吉本は、繰り返し「南島論」に立ち戻り、新たな構想のもとで「南島論」を何度も書き進め、書き直そうとしていた。しかしながら、自身の思索の深まりとともに「南島論」として一つに総合されなければならない論点は限りなく広がり、限りなく複雑化してゆく。結局のところ、吉本の生前、「南島論」というタイトルで一冊の書物がまとめられることはなかった。「南島論」は、詩人であり批評家であった吉本隆明が、そのすべての力を注ぎ込みながら――それ故に――「幻」となった書物であった」(572頁)。
★「南島論序説」はその昔、第1回「文藝」シンポジウム「吉本隆明を聴く――琉球弧の喚起力と「南島論」の可能性」(1988年12月2日、那覇市沖縄タイムス・ホール、主催=『文藝』沖縄実行委員会、後援=尚学院・沖縄タイムス社)における基調報告として講演されたもので、後日、季刊「文藝」1989年春季号に、パネルディスカッション「それぞれの南島論」吉本隆明・赤坂憲雄・嵩元政秀・比嘉政夫・上原生男・渡名喜明(司会)、総括評論「南島論、あらたなる胎動」とともに掲載されました。同号の編集後記で高木さんはこう綴っておられます、「次号予定の吉本隆明氏「南島論」の連載に先駆け、先頃、小誌としては初の試みのシンポジウムを沖縄で開催した。会場の沖縄タイムス・ホールは550名で満席となり、急遽第二会場にTVモニターを用意し150名を収容する始末。予測を遥かに超えた盛況に予定の三時間は瞬く間にすぎ、会場限界の11時迄5時間に亙り熱気ある討論が重ねられた。会場の片隅で思い知ったのは、言葉を支えるのは知識だけではないという単純なことであった」。
★『全南島論』の「あとがき」にはこうあります。「漱石の絶品『彼岸過迄』の敬太郎とおなじで、さんざん追っかけた積りだろうが、結局何も確かなことは判らないじゃないかと言われそうな気がするが、それが素人の宿命にちがいない。ただ比較的良質の宿命だとしたら以って瞑すべきだと思っている。高木有さんが懸命の努力でわたしなど自分で忘れていた文章も蘇生させていただいた。その労力に叶う返報が少しでもあったなら、わたしにとってもこれに過ぎる幸はない」(569頁)と。
★著者にライフワークがあるのならば、編集者にもそれはあるのだと思います。「早い・安い・旨い」が求められざるをえない、市場サイクルの短い昨今の出版業界において、それは稀有なことです。きっと高木さんの胸の内には吉本さんとの出会いのインパクトや、シンポジウムの会場の熱気が今なお鮮明に息づいているのでしょう。くだんのシンポジウムは雑誌掲載後、登壇者らの論考を加えて単行本『琉球弧の喚起力と南島論』(現在は品切重版未定)としてもまとめられています。今回刊行された『全南島論』の姉妹編とも言える本なので、以下に書誌情報を掲出しておきます。本書からは「南島論序説」と「『琉球弧の喚起力と南島論』覚書」が『全南島論』に収録されています。
琉球弧の喚起力と南島論――シンポジウム1988・12・2那覇
吉本隆明ほか著
河出書房新社 1989年7月 本体1,748円 A5判並製220頁 ISBN:978-4-309-00575-1
目次:
第一部=基調報告
南島論序説 〔吉本隆明〕
第二部=パネルディスカッション
それぞれの南島論 〔嵩元政秀・比嘉政夫・上原生男・赤坂憲雄・吉本隆明・渡名喜明〕
第三部=後論
南島論、あらたなる胎動 〔赤坂憲雄〕
海のしらべからの返書 〔上原生男〕
文化の基層をみきわめるために 〔比嘉政夫〕
グスク論――その性格をめぐって 〔嵩元政秀〕
琉球王権のコスモロジー 〔渡名喜明〕
うふゆー論序説 〔高良勉〕
覚書 〔吉本隆明〕
コラム
ノロとキコエオオキミ 〔比嘉政夫;『沖縄大百科事典』より〕
をなり信仰とカーミヌチビティーチ 〔比嘉政夫〕
南島文化の系譜論 〔嵩元政秀〕
南島の地名 〔比嘉政夫〕
異端の天皇・後醍醐 〔赤坂憲雄〕
南島の神話群 〔渡名喜明〕
著者紹介
初出一覧
地図(琉球弧、宮古・八重山諸島、沖縄諸島)
★最後に『全南島論』第II部に収録されている1970年9月の講演「南島論――家族・親族・国家の論理」から引用します。「火の神信仰とか、家の世代的遡行から出てくる、たかだか親族における共同性にしかすぎない祭りの本質を追求してゆく中に、農耕民族、あるいは農耕神話起源以前における古形が、〈本土〉においても〈南島〉においてもあからさまに存在しているのだと考えられます。こういう問題は、やがて調査、発掘の進展とともに明らかになっていくでしょう。そして、それによって、天皇制統一国家に対して、それよりも古形を保存している風俗、習慣、あるいは〈威力〉継承の仕方があるという意味で、〈南島〉の問題が重要さを増してくるだけでなく、それ以前の古形、つまり弥生式国家、あるいは天皇制統一国家を根柢的に疎外してしまうような問題の根拠を発見できるかどうか、それはまさに今後の追求にかかっているのです。/そういう問題のはらんでいる重さが開拓されたところで、本格的な意味で琉球、沖縄の問題が問われることになるだろうとおもいます。こんなことをいっている間にも、さまざまな政治的課題が起こりつつあるわけですが、起こりつつある問題の解決の中に根柢的な掘り下げ、あるいは根底的な方向性が存在しないかぎり、依然として最初の問題は解決されないだろうと信じます。それなしには、〈南島〉の問題は、たんに地域的辺境の問題として軽くあしらわれるにすぎないでしょう。つまり、現在の問題に限っても、日本の資本制社会の下積みのところで、末梢的な役割を果すにすぎないという次元で、琉球、沖縄の問題はいなされてしまうことは確実です。現在の政治的な体制と反体制のせめぎあいのゆきつくところは、いまのままでは、たかだか辺境の領土と種族の帰属の問題にすぎなくなることは、まったく明瞭だとおもいます」(200-201頁)。そろそろこの講演から半世紀が過ぎようかとしている現在、『全南島論』の射程の遥かさに改めて驚きを禁じ得ません。
★高木さんは今月、もう一冊新刊を手掛けられています。17日取次搬入済、『川村湊自撰集』完結編となる第五巻「民族・信仰・紀行編」(作品社、2016年3月、本体2,800円、46判上製408頁、ISBN978-4-86182-518-7)です。帯文に曰く「アジア的風土への積年の執心と煩を恐れぬ綿密なフィールドワーク、行動の批評家の思索の核心をなす民俗学的・宗教的諸論考を選りすぐって集成」と。巻末の著者解題では、札幌の北海道立文学館に「川村湊文庫」が作られる予定であることが明かされています。そのためにもご自身の年譜を編む必要性があったとのことで、年譜作成のご苦労について「並大抵のものではない」「大変な作業」「膨大な手間暇」と吐露されています。作家が「あとは検索エンジンで検索するだけ」と言いうるような、すべての媒体が電子化される未来というものは果たしていつ到来するでしょうか。
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★ここ半年ほどの間に当ブログで言及する機会を逸していた新刊の一覧を書き起こしたいと思います。それなりの点数になるので、まずはその中でも特記しておきたい2点についてまず一言ずつ。
『ユークリッドと彼の現代のライバルたち』ルイス・キャロル著、細井勉訳・解説、日本評論社、2016年1月、本体2,900円、A5判並製340頁、ISBN978-4-535-79803-8
『アッティカの夜1』アウルス・ゲッリウス著、大西英文訳、西洋古典叢書/京都大学学術出版会、2016年1月、本体4,000円、四六変判上製492頁、ISBN978-4-87698-915-7
★『ユークリッドと彼の現代のライバルたち』の原書は、ルイス・キャロルが本名Charles Lutwidge Dodgsonの名義で上梓した幾何教育論「Euclid and His Modern Rivals」(Macmillan, 1879, 2nd ed., 1885)です。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。版元紹介文には「ユークリッドの幾何学を中学生にどのように教えるべきか、ルイス・キャロルが演劇台本の形を借りて縦横に論じる。初の日本語全訳」とあります。複数の登場人物が議論を交わす(登場人物の一人の夢の中ではユークリッドも登場する)という、ドラマ仕立てのユニークな教科書です。本書巻頭の、訳者による「前書き的な解説」や巻末の訳者略歴によれば、細井先生による訳注書『ルイス・キャロルのユークリッド論』が日本評論社さんより刊行予定だそうです。
★『アッティカの夜1』は「西洋古典叢書」2015年第6回配本(2016年全6点の配本は今年5月開始)。帯文に曰く「帝政期ローマの著述家ゲッリウスは、ギリシアに遊学して哲学を修めた人物。プルタルコスの友人に師事し、マルクス帝の師らとも交流をもった。本書は著者が若かりし頃、アテナイ滞在中に冬の長夜の無聊を慰めんがため、広範な文献を渉猟して蒐集した逸話や随筆から成り、後に散佚した作品からの引用も豊富。本分冊には、B・ショーによる戯曲化で有名な寓話なども含まれる。本邦初訳。(全2冊)」。ショーの戯曲とは「アンドロクレスと獅子」(1912年)で、1954年に映画化もされています。ゲッリウスの本では第5巻に「プレイストニケスの異名をもつ博学者アピオンが、ローマで見た、と記している、ライオンと人が、古い交情を思い出し、再び互いを認め合ったという話」として収録されており、月報に寄稿された西村賀子教授によればこの寓話は「ゲッリウスが遺した最も有名な遺産」として知られており、イソップ寓話の一つとしても数え上げられているとのことです。
★では最後に、上記2書以外の注目既刊書(単行本のみ、文庫本は除く)について、列記してみます。当然のことながらこれらが「すべて」ではなく、拾い切れていない書目がたくさんあるはずですが、いずれ思いがけず出会うこともあるのではないかと期待するほかありません。
『エラスムス神学著作集』金子晴勇訳、教文館、2016年3月、ISBN978-4-7642-1811-6
『エラスムス『格言選集』』金子晴勇編訳、知泉書館、2015年9月、ISBN978-4-86285-216-8
『ギリシア詞華集 2』沓掛良彦訳、西洋古典叢書/京都大学学術出版会、2016年3月、ISBN978-4-87698-916-4
『ギリシア悲劇名言集 新装版』ギリシア悲劇全集編集部編、岩波書店、2015年11月、ISBN978-4-00-061082-7
『ギリシア喜劇名言集』ギリシア喜劇全集編集部編、岩波書店、2015年11月、ISBN978-4-00-061081-0
『内乱記 (カエサル戦記集)』カエサル著、高橋宏幸訳、岩波書店、2015年10月、ISBN978-4-00-024173-1
『大山猫の物語』クロード・レヴィ=ストロース著、渡辺公三監訳、みすず書房、2016年3月、ISBN978-4-622-07912-5
『もっとも崇高なヒステリー者――ラカンと読むヘーゲル』スラヴォイ・ジジェク著、鈴木國文ほか訳、みすず書房、2016年3月、ISBN978-4-622-07973-6
『生の書物』J・クリシュナムルティ著、藤仲孝司ほか訳、UNIO、2016年3月、ISBN978-4-434-21796-8
『ブッダとクリシュナムルティ――人間は変われるか』J・クリシュナムルティ著、正田大観ほか訳、コスモス・ライブラリー、2016年3月、ISBN978-4-434-21760-9
『思考の限界――知性のまやかし』J・クリシュナムルティ+デイヴィッド・ボーム著、中野多一郎訳、創英社、2016年2月、ISBN978-4-88142-930-3
『デカルト全書簡集 第4巻 1640-1641』大西克智ほか訳、知泉書館、2016年3月、ISBN978-4-86285-227-4
『デカルト全書簡集 第8巻 1648-1655』安藤正人ほか訳、知泉書館、2016年2月、ISBN978-4-86285-226-7
『デカルト全書簡集 第6巻 1643-1646』倉田隆ほか訳、知泉書館、2015年12月、ISBN978-4-86285-226-7
『一流の狂気――心の病がリーダーを強くする』ナシア・ガミー著、山岸洋ほか訳、日本評論社、2016年2月、ISBN978-4-535-98426-4
『フランス・ルネサンス文学集 2 笑いと涙と』宮下志朗ほか編訳、白水社、2016年2月、ISBN978-4-560-08486-1
『徳と理性――マクダウェル倫理学論文集』ジョン・マクダウェル著、大庭健編・監訳、勁草書房、2016年2月、ISBN978-4-326-19968-6
『プラハの墓地』ウンベルト・エーコ著、橋本勝雄訳、東京創元社、2016年2月、ISBN978-4-488-01051-5
『爆弾のすきな将軍』U・エーコ作、E・カルミ絵、海都洋子訳、六耀社、2016年1月、ISBN978-4-89737-824-4
『火星にいった3人の宇宙飛行士』U・エーコ作、E・カルミ絵、海都洋子訳、六耀社、2015年11月、ISBN978-4-89737-820-6
『評伝レヴィナス――生と痕跡』サロモン・マルカ著、斎藤慶典ほか訳、慶應義塾大学出版会、2016年2月、ISBN978-4-7664-2287-0
『他者のための一者――レヴィナスと意義』ディディエ・フランク著、米虫正巳ほか訳、法政大学出版局、2015年10月、ISBN978-4-588-01034-7
『一五〇〇〇〇〇〇〇』マヤコフスキー著、小笠原豊樹訳、土曜社、2016年2月、ISBN978-4-907511-27-2
『仏の真理のことば註 ダンマパダ・アッタカター 2』ブッダ・ゴーサ著、及川真介訳註、春秋社、2016年2月、ISBN978-4-393-11332-5
『仏の真理のことば註 ダンマパダ・アッタカター 1』ブッダ・ゴーサ著、及川真介訳註、春秋社、2015年9月、ISBN978-4-393-11331-8
『これで駄目なら――若い君たちへ:卒業式講演集』カート・ヴォネガット著、円城塔訳、飛鳥新社、2016年1月、ISBN978-4-86410-408-1
『無底と意志−形而上学――ヤーコプ・ベーメ研究』薗田坦著、創文社、2016年1月、ISBN978-4-423-17158-5
『ルクリュの19世紀世界地理 第1期セレクション2 北アフリカ 第2部 トリポリタニア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、サハラ』エリゼ・ルクリュ著、柴田匡平訳、古今書院、2016年1月、ISBN978-4-7722-9007-4
『スクリブナー思想史大事典』10巻セット、Maryanne Cline Horowitz編、丸善出版、2015年12月、ISBN978-4-621-08961-3
『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと――〈効果的な利他主義〉のすすめ』ピーター・シンガー著、関美和訳、NHK出版、2015年12月、ISBN978-4-14-081692-9
『神殿伝説と黄金伝説――シュタイナー秘教講義より 新装版』ルドルフ・シュタイナー著、高橋巖ほか訳、国書刊行会、2015年12月、ISBN978-4-336-05984-0
『虚無感について――心理学と哲学への挑戦』ヴィクトール・E・フランクル著、広岡義之訳、青土社、2015年12月、ISBN978-4-7917-6906-3
『商業についての政治的試論』ムロン著、米田昇平ほか訳、京都大学学術出版会、2015年12月、ISBN978-4-87698-883-9
『時ならぬマルクス――批判的冒険の偉大さと逆境(十九−二十世紀)』ダニエル・ベンサイド著、佐々木力監訳、未來社、2015年12月、ISBN978-4-624-01194-9
『フリーメーソン・イルミナティの洗脳魔術体系――そのシンボル・サイン・儀礼そして使われ方』テックス・マーズ著、宮城ジョージ訳、ヒカルランド、2015年11月、ISBN978-4-86471-326-9
『図説ユダヤ・シンボル事典』エレン・フランケル著、ベツィ・P・トイチ画、木村光二訳、悠書館、2015年9月、ISBN978-4-903487-91-5
『数学と裸の王様――ある夢と数学の埋葬 新装版(収穫と蒔いた種と)』アレクサンドル・グロタンディーク著、辻雄一訳、現代数学社、2015年10月、ISBN978-4-7687-0451-6
『ポリス的動物――生物学・倫理・政治』スティーブン・R・L・クラーク著、古牧徳生訳、春秋社、2015年10月、ISBN978-4-393-32343-4
『世界を変えるデザイン 2 スラムに学ぶ生活空間のイノベーション』シンシア・スミス編、北村陽子訳、英治出版、2015年10月、ISBN978-4-86276-170-5
『聞こえくる過去――音響再生産の文化的起源』ジョナサン・スターン著、中川克志ほか訳、インスクリプト、2015年10月、ISBN978-4-900997-58-5
『風立ちぬ――宮崎駿の妄想カムバック』宮崎駿著、大日本絵画、2015年10月、ISBN978-4-499-23167-1
『七つ星の宝石』ブラム・ストーカー著、森沢くみ子訳、アトリエサード、2015年9月、ISBN978-4-88375-212-6
『我々はどのような生き物なのか――ソフィア・レクチャーズ』ノーム・チョムスキー著、福井直樹ほか編訳、岩波書店、2015年9月、ISBN978-4-00-006227-5
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注目新刊:吉本隆明『全南島論』作品社、ほか
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