「毎日新聞」2023年2月12日朝刊文化欄に、月曜社2022年12月刊『古井由吉――永劫回帰の倫理』の著者、築地正明さんへのインタヴュー記事「20世紀の本質を凝縮:没後3年古井由吉――築地正明さんに聞く」が掲載されました。大井浩一記者による記事です。「没後に執筆を始めたという今回の本は、初期からの作品全体を読み込んだうえで、民俗、災厄、言葉の音律といった古井文学の要となる論点を掘り下げた力作だ」とご紹介いただきました。記事中にある築地さんの発言よりひとつ引きます。「古井さんは飢饉や疫病、戦争などの複合的な災厄が反復して起こることの必然を語りました。それを私は古井文学の核心と考え、古井さんも晩年の対談で使った『永劫回帰』という語で捉えようとしました」。
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