「週刊読書人」2022年12月9日号に、月曜社9月刊、堀千晶『ドゥルーズ 思考の生態学』の書評記事「ドゥルーズ哲学を再作動させるには――〈手段〉としての哲学研究は何を〈目標〉とするのか」が掲載されました。評者は立教大学教授の江川隆男さんです。「人間の思考そのものにのみ可能な出来事や生成変化の概念をドゥルーズ(あるいはガタリを含む)の哲学全般から引き出し、つまり特定の著作に拘ることなく、こうした主題を多用な角度から縦横無尽に切り込む仕方で、それらすべてを出来事の水分で成立させた著作であると言える。ドゥルーズ哲学を言わば一貫してテクストの出来事性として織り上げること、これが本書の書法作用である」と評していただきました。
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