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月曜社8月新刊:バタイユ『マダム・エドワルダ』阿部静子訳

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2022年8月22日取次搬入予定 *文芸・フランス文学
マダム・エドワルダ
ジョルジュ・バタイユ[著] 阿部静子[訳]
本体2,200円 46変型判(天地180mm×左右110mm)並製176頁 ISBN978-4-86503-153-9

バタイユの小説代表作の新訳。ジャン゠ジャック・ポヴェールによる刊行者覚書を巻頭に配した1966年刊の新版を完訳し、訳者解説では、ピエール・アンジェリック名義で1941年に地下出版された初版やそれ以降の各版を紹介するとともに、バタイユにおけるポエジー追求の軌跡をたどりつつ、ヴァルター・ベンヤミンとの関係にも迫る。20世紀の暗がりに向かって、さらなる一歩が踏み出される。叢書・エクリチュールの冒険、第21回配本。

目次:
刊行者覚書

マダム・エドワルダ
訳者解説
 第一節 『マダム・エドワルダ』作者とタイトル
 第二節 序文と巻頭文
 第三節 バタイユのポエジーと『マダム・エドワルダ』
 第四節 バタイユ・ベンヤミン・明日
参照文献
訳者あとがき

原書:Madame Edwarda, Paris, Pauvert, 1966.

ジョルジュ・バタイユ(Georges Bataille, 1897–1962)フランスの作家、思想家。国立図書館などに勤務のかたわら、美術・考古学誌『ドキュマン』を刊行。アンドレ・ブルトンと始めた反ファシズム運動「コントル・アタック」が短命に終わった後、秘密結社「アセファル」を結成し「社会学研究会」を設立する。1946年『クリティク』誌を創刊。著書に『内的体験』『エロティシズム』『眼球譚』『空の青』など。日本語訳には『ジョルジュ・バタイユ著作集』(二見書房、1967~1973年)のほか、近年の翻訳として『マネ』(江澤健一郎訳、月曜社、2016年)、『有罪者』(江澤健一郎訳、河出文庫、2017年)、『呪われた部分』(酒井健訳、ちくま学芸文庫、2018年)、『太陽肛門』(酒井健訳、景文館書店、2018年)がある。

阿部静子(あべ・しずこ, 1943–)フランス文学研究。慶應義塾大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。慶應義塾大学文学部ほかで非常勤講師を勤める。著書に『「テル・ケル」は何をしたか――アヴァンギャルドの架け橋』(慶應義塾大学出版会、2011年)、訳書にジョゼフ・デスアール/アニク・デスアール『透視術――予言と占いの歴史』(笹本孝共訳、文庫クセジュ、2003年)がある。

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