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月曜社2021年7月新刊:『小泉義之政治論集成』全2巻

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■ 2021年7月5日取次搬入予定 *人文・思想
災厄と性愛 小泉義之政治論集成 Ⅰ
闘争と統治 小泉義之政治論集成 Ⅱ
月曜社 2021年7月 本体各2,600円、46判(縦188mm×横125mm)並製368/352頁 ISBN:978-4-86503-114-0/115-7



内容紹介:
【第Ⅰ巻】共通善の政治理念へ向けて――つねに生と死の倫理に立ち返りながら、左右の言説を根底から検証・批判する。震災、大事故、疫病と向き合い、〈政治〉を問い直す災厄論、マジョリティを批判し、生と性と人類を問い直す、原理的にしてラディカルな性/生殖論へ。


【第Ⅱ巻】資本主義の「リアル」を破壊する――障害、福祉、精神医療、債務、BI、貧困などに向き合いながら〈別の生〉を開く統治論の新たなる展開。来たるべき政治のために資本主義と統治の根拠とその現在を批判し〈なに〉と〈いかに〉闘うべきかを問い続けてきた根源的にして戦闘的な哲学者による政治社会論。〈全二巻〉


目次概要:
I-Ⅰ 災厄/疫病  恵まれたる者、呪われたる者―ダニエル・デフォーとジャン・カルヴァンにおける自然状態の純粋暴力における法と正義/公衆衛生と医療―集団の救済と病人の救済/停止で紡ぎ出される夢が停止を惹き起こすために―中井久夫小論/出来事の時―資本主義+電力+善意のナショナリズムに対して/「どれだけ」に縛られる人生/やはり嘘つきの舌は抜かれるべきである―デモクラシーは一度でも現われたか


I-Ⅱ 性/生殖  国家に抗する社会における鰥夫と子供/最後のダーク・ツーリズム―『少女終末旅行』を読む/類としての人間の生殖―婚姻と子供の聖化について/性差別についての考え方/暴力の性化と享楽化の此方(彼方)へ/異性愛批判の行方―支配服従問題の消失と再興/フーコーの精神分析批判―『性の歴史Ⅰ』に即して/身体―結核の歴史から/傷痕と再生/共通善と大学


Ⅱ-Ⅰ 運動/政治 一九六八年以後の共産党 革命と改良の間で/日本イデオローグ批判/殺すことはない/誰かの死だけが和らげる苦痛?/配分的正義を 死の配分と財の配分/戦争と平和と人道の共犯/競技場に闘技が入場するとき/老女と人形 現代における迷信と科学/人工知能の正しい使用法 人間の仕事がなくなる危機を好機とする/天気の大人 二一世紀初めにおける終末論的論調について/啓蒙と霊性/天皇制論の罠/死骸さえあれば、蛆虫には事欠かない/謀叛と歴史 『明智軍記』に寄せて


Ⅱ-Ⅱ 統治/福祉 包摂による統治 障害力テゴリーの濫用について/統治と治安の完成 自己を治める者が他者を治めるように治められる/多彩な療法の分散 その歴史と行方/経済の起源における債権債務関係の優越的地位 『道徳の系譜』と『通貨論』/残余から隙間へ ベーシックインカムの社会福祉的社会防衛/国家の眼としての貧困調査/死に場所を探して/モラリズムの蔓延/資本主義の軛


著者:
小泉義之(こいずみ・よしゆき)1954年札幌生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科特任教授。近著に、『あたかも壊れた世界』(青土社、2019年)、『ドゥルーズの霊性』(河出書房新社、2019年)、『フーコー研究』(共編著、岩波書店、2021年)など。



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