『建築雑誌』2020年5月号のメイン特集「社会のマテリアライゼーション――建築の社会的構想力」の座談会「アクター・ネットワークは建築に適用できるか――ノンモダニズムの観点からデザインを考える」(2~7頁)に『ブルーノ・ラトゥールの取説』(月曜社、2019年8月)の著者、久保明教さんが参加されています。座談会では同『取説』掲載の「モダニズム/ポストモダニズム/ノンモダニズム」分類図2点が参照され、ANT(アクターネットワーク理論)の建築分野への応用が議論されています。『美術手帖』6月号「新しいエコロジー」特集ではラトゥールの論考「地球に降り立つことへの7つの反対理由」(鈴木葉二訳、119~130頁)が訳者の鈴木さんによる解説「扉を開き続けること」(131頁)とともに掲載されました。人文学の範疇を越えた、ラトゥールの越境的影響は海外ではすでに顕著でしたが、日本国内でも広がりつつあるようです。
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