★ロザリンド・E・クラウスさん(著書:『視覚的無意識』、共著:『アンフォルム』)
★イヴ=アラン・ボワさん(共著:『アンフォルム』)
★小西信之さん(共訳:クラウス『視覚的無意識』)
★近藤學さん(共訳:クラウス/ボワ『アンフォルム』)
★甲斐義明さん(編訳:『写真の理論』)
★筧菜奈子さん(著書:『ジャクソン・ポロック研究』)
東京書籍さんから今月、『ART SINCE 1900』が刊行されました。884点にも及ぶ図版と、「オクトーバー」誌の中心メンバーであり美術史家・美術批評家の5氏による書き下ろし解説により、1900年から2015年までのアートシーンをまとめた大冊です。クラウスさんとボワさんは共著者、小西さんと近藤さんは日本語版の編集委員、甲斐さんと筧さんは訳者として参加されています。A4変型判で900頁近い大きな本で、カラー図版多数。これで本体12,000円というのは驚異的というほかはないです。この値段のまま重版するのはけっこうハードルが高そうなので、品切にならないうちに購入した方が良いと思われます。あと、本屋さんの店頭で買う場合は、手荷物が少ない時の方がいいです。猛烈に重い本なので。輸送用保護ケースあり。ケースは交換不可です。
ART SINCE 1900――図鑑1900年以後の芸術
ハル・フォスター/ロザリンド・E・クラウス/イヴ-アラン・ボワ/べンジャミン・H・D・ブークロー/デイヴィッド ジョーズリット著 尾崎信一郎/金井直/小西信之/近藤学編
東京書籍 2019年6月 本体12,000円 A4変型896頁 ISBN:978-4-487-81035-2
帯文(表4)より:英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」。その中心メンバーである、ハル・フォスター、ロザリンド・E・クラウス、イヴ‐アラン・ボワ、ベンジャミン・H・D・ブークロー、デイヴィッド・ジョーズリットが書き下ろした渾身の美術史。/世界各国で反響を呼んだ大著 “ART SINCE 1900” の全訳。/ピカソ、マティス、デュシャン、ポロック、ウォーホル、具体美術協会、草間彌生、デイミアン・ハースト、アイ・ウェイウェイなどの芸術家・グループ、キュビズム、バウハウス、抽象表現主義、ミニマリズムなどの運動・動向、モダニズム、ポストモダニズム、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアリズムなどの思潮・思想を800を超える作品図版とともに取り上げながら明快に論じる。グローバルな視点、ユニークな論点、最先端の理論、そして歴史的な網羅性。/20世紀から現在までのアートを知るための必要なすべてを備えた決定的な名著。
主要目次:
ART SINCE 1900[日本語版] 刊行にあたって|近藤学
本書の構成/翻訳体制について/凡例(表記について/記号や約物について)
本書の使い方
まえがき――読者のためのガイド
Introductions
1 モダニズムにおける精神分析、方法としての精神分析|フォスター
2 芸術の社会史――モデルとコンセプト|ブークロー
3 フォーマリズムと構造主義|ボワ
4 ポスト構造主義と脱構築|クラウス
5 グローバル化、ネットワーク、形式としてのアグリゲイト|ジョーズリット
1900-1909
1910-1919
1920-1929
1930-1939
1940-1944
座談会1:20世紀なかばにおける芸術
1945-1949
1950-1959
1960-1969
1970-1979
1980-1989
1990-1999
2000-2015
座談会2:コンテンポラリーアートの窮状
用語集
参考文献
図版クレジット
索引
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