★西山雄二さん(訳書:デリダ『条件なき大学』、共訳:『ブランショ政治論集』)
法政大学出版局さんから先月、フランスの哲学者マルク・アリザール(Mark Alizart, 1975-)さんとフロランス・ビュルガ(Florence Burgat, 1962-)さんのそれぞれの著書の共訳書を上梓されました。それぞれの内容紹介や目次は書名のリンク先でご覧いただけます。
犬たち
マルク・アリザール著、西山雄二/八木悠允訳
法政大学出版局、2019年5月、本体2,000円、四六判上製182頁、ISBN978-4-588-13027-4
帯文より:喜びに身を寄せる思想家の物語
猫たち
フロランス・ビュルガ著、西山雄二/松葉類訳
法政大学出版局、2019年5月、本体1,800円、四六判上製134頁、ISBN978-4-588-13028-1
帯文より:見知らぬ者とともに生きる哲学
★竹峰義和さん(訳書:メニングハウス『生のなかば』、共訳:シュティーグラー『写真の映像』)
★岡田温司さん(著書:『アガンベンの身振り』)
★門林岳史さん(共訳:リピット水田堯『原子の光(影の光学)』)
★清水一浩さん(共訳:ガルシア・デュットマン『友愛と敵対』)
★ヴィンフリート・メニングハウスさん(著書:『生のなかば』)
東京大学出版会さんより4月に発売されたアンソロジー『イメージ学の現在』にそれぞれ寄与されています。竹峰さんは論考「点になること――ヴァイマル時代のクラカウアーの身体表象」を寄稿され、岡田さんはフェリックス・イェーガーの論文「君主の補綴的身体――一六世紀における甲冑・解剖学・芸術」を翻訳。門林さんは論文「メディウムを混ぜかえす――映画理論から見たロザリンド・クラウスの「ポストメディウム」概念」を寄稿し、清水さんはホルスト・ブレーデカンプの論文「イメージと自然との共生――ネオ・マニエリスムにむけて考える」を翻訳。メニングハウスさんは論文「言語と文学の経験美学――旧来の文学研究よりうまく処理できること、そしてできないことは何か?」を寄せておられます。アンソロジー全体の目次は書名のリンク先でご確認いただけます。
イメージ学の現在――ヴァールブルクから神経系イメージ学へ
坂本泰宏/田中純/竹峰義和編
東京大学出版会、2019年4月、本体8,400円、A5判上製550頁、ISBN978-4-13-010140-0
帯文より:「目は光学的レンズで見るのではない。レンズの背後の「迷宮としての世界」(G・R・ホッケ、1957)という名の脳で見る。「ひとは目を目がいかに見るかを見るためにこそ必要とする」(B・グラシアン、1657)という幻惑の大逆説で始まったマニエリスム知の300年に、1990年代、「脳の10年」を経て今、神経系イメージ学が応答の総力戦を開始した。知の究極だ。学術またマニエリスムに憑依されたからである」(高山宏)。
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