Quantcast
Channel: URGT-B(ウラゲツブログ)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1277

哲学書房版『羅独-独羅学術語彙辞典』(1989年)

$
0
0

弊社で直販しております哲学書房さんの本を今後一点ずつご紹介いたします。まず最初は、もっともお問い合わせが多い『羅独辞典』から。

a0018105_11401161.jpg
羅独-独羅学術語彙辞典
麻生建+黒崎政男+小田部胤久+山内志朗編
哲学書房 1989年5月 本体24,272円 A5判函入上製797頁 ISBN4-88679-033-X

内容紹介:かつて思考の行為はラテン語を用いて、スコラの枠組の中で営まれていた。十八世紀に至ってドイツ語の学術語の形成が始まり、やがてカントを生むドイツ思想が自発する。この辞典は、こうして現れるドイツ語学術語とその元をなすラテン語とを当時の学術書から収集してコンピュータ処理を施したもの。哲学・神学・法学・数学・文法学等諸分野に亘る。

欧語書名:Onomasticon philosophicum latinoteutonicum et teutonicolatinum.

序文より:この学術語彙辞典の出典は、18世紀ドイツの哲学書が中心となっているが、収録している分野は以下の通りである。哲学(存在論・形而上学)、神学、論理学、倫理学、法学、美学、文芸学、解釈学、言語学、文法学、修辞学、数学(数論・幾何学)、自然哲学、占星術、心理学。特に哲学関係では、ヴォルフ、バウムガルテン、カントの主要著作のほとんどを網羅している。しかし、これで満足すべき状態に到達したわけではない。〔・・・〕この学術語彙辞典は私家版(第一版1986年9月、第二版1987年2月)を前身とし、そこでの蓄積を基礎にしている。

補足:『季刊哲学6号=生け捕りキーワード'89』の表紙にはデスクトップパソコン(エプソン製かもしれない)やシステムコンポ(ケンウッドのロゴが見える)らしきものと並んで『羅独辞典』が置かれている写真があしらわれている。目次の欄外には「表紙の写真は「生け捕りキーワード」が接続されるデータベース「羅独-独羅学術語彙辞典」(哲学書房)」とある。

+++

◎『羅独辞典』についてのネットでの反響

@maiky_booさん曰く 「おおお知らなんだ。18世紀ドイツ哲学を研究してる人間にとって哲学書房といったら、やっぱりオノマスティコンに尽きるよな。『羅独‐独羅学術語彙辞典』。あれはドイツの研究者も重宝がる、世界にも類を見ない名辞典」。また曰く「余談ですが、あれ丸善ジュンク堂では洋辞書にカテゴライズされるらしく、店頭在庫を電話で取り寄せるとき部署をたらい回しされて難儀した」。

@paragesさん曰く「今では入手困難な貴重な辞典だが、今こそコンピュータ処理に使ったデータを戻して電子書籍として再版して欲しい。。「…ドイツ語学術語とその元をなすラテン語とを当時の学術書から収集してコンピュータ処理を施した…」『羅独-独羅 学術語彙辞典』」。

@crepuscule1976さん曰く「池袋のジュンク堂に寄ったら、哲学書房のフェアをやっており、『羅独-独羅 学術語彙辞典』があったので即買いした。お値段は度外視」。

@pliselonpliさん曰く「すさまじい辞書が編纂されていたものだ:哲学書房版『羅独-独羅学術語彙辞典』(1989年)」。

+++

◎「季刊哲学」「季刊ビオス」「羅独辞典」を直販いたしております

月曜社では哲学書房(2016年1月31日廃業)様から引き取った一部の出版物の在庫品を、直販にて読者の皆様にお分けしております。「季刊ビオス2号」以外はすべて、新本および美本はなく、返本在庫であることをあらかじめお断りいたします。「読めればいい」というお客様にのみお分けいたします。いずれも数に限りがございますことにご留意いただけたら幸いです。

季刊哲学0号=悪循環 (本体1,500円)
季刊哲学2号=ドゥンス・スコトゥス (本体1,900円)
季刊哲学4号=AIの哲学 (本体1,900円)
季刊哲学6号=生け捕りキーワード'89 (本体1,900円)
季刊哲学7号=アナロギアと神 (本体1,900円)
季刊哲学9号=神秘主義 (本体1,900円)
季刊哲学10号=唯脳論と無脳論 (本体1,900円)
季刊哲学11号=オッカム (本体1,900円)
季刊哲学12号=電子聖書 (本体2,816円)
季刊ビオス1号=生きているとはどういうことか (本体2,136円)
季刊ビオス2号=この私、とは何か (本体2,136円) 
羅独-独羅学術語彙辞典 (本体24,272円)

※哲学書房「目録」はこちら。
※「季刊哲学12号」には5.25インチのプロッピーディスクが付属していますが、四半世紀前の古いものであるうえ、動作確認も行っておりませんので、実際に使用できるかどうかは保証の限りではございません。また、同号にはフロッピー版「ハイパーバイブル」の申込書も付いていますが、現在は頒布終了しております。

なお、上記商品は取次経由での書店への出荷は行っておりません。ご注文は直接小社までお寄せ下さい。郵便振替にて書籍代と送料を「前金」で頂戴しております(郵便振替口座番号:00180-0-67966 口座名義:有限会社月曜社)。送料については小社にご確認下さい。後払いや着払いや代金引換は、現在取り扱っておりません。

小社のメールアドレス、電話番号、FAX番号、所在地はすべて小社ウェブサイトに記載してあります。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1277

Trending Articles