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注目新刊:W・ブラウン、G・アガンベン、『現代思想』資本論特集号

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★中井亜佐子さん(共訳:ロイル『デリダと文学』)
カリフォルニア大学バークレー校政治学教授のウェンディ・ブラウン(Wendy L. Brown, 1955-)さんの、『寛容の帝国』(向山恭一訳、法政大学出版局、2010年)に続く単独著日本語訳第二弾を手掛けられました。まもなく店頭発売開始と聞いています。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。原書は『Undoing the Demos: Neoliberalism's Stealth Revolution〔デモス(市民/人民/民衆)の解体――新自由主義のステルス革命〕』(Zone Books, 2015)です。


いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃
ウェンディ・ブラウン著、中井亜佐子訳
みすず書房 2017年5月 本体4,200円 四六判上製336頁 ISBN978-4-622-08569-0
帯文より:いまや新自由主義は、民主主義を内側から破壊している。あらゆる人間活動を経済の言葉に置き換え、民主主義を支える理念、制度、文化を解体する過程を説き明かす。


★ジョルジョ・アガンベンさん(著書:『アウシュヴィッツの残りのもの』『バートルビー』『思考の潜勢力』『瀆神』『到来する共同体』)
3月下旬にミラノの出版社「ノッテテンポ」から初めての自伝となる『書斎の自画像』を刊行されました。秘蔵写真満載の一冊で、いずれ日本語でも読めるようになるのではないかと思われます。


Autoritratto nello studio
Giorgio Agamben著
nottetempo 2017年3月 18ユーロ 菊判変型上製176頁 ISBN978-88-7452-667-3


★アントニオ・ネグリさん(著書:『芸術とマルチチュード』)
『現代思想』2017年6月臨時増刊号「総特集=マルクスの思想――『資本論』150年」に、論文「共の構築――新たなコミュニズム」が長原豊さんの訳で掲載されています(98~111頁)。これの原典は以下のもののようです。'La construction du commun: Un nouveau communisme', trans. Jeanne Revel, in Alain Badiou and Slavoj Žižek (eds), L'Idée du communisme, II. Conférence de Berlin, Fécamp: Nouvelles Editions Lignes, 2010, pp. 199-213. これは、2009年にロンドンで開催されたシンポジウムが書籍化された、The Idea of Communism(Verso, 2010;『共産主義の理念』コスタス・ドゥズィーナス+スラヴォイ・ジジェク編、長原豊監訳、沖公祐+比嘉徹徳+松本潤一郎訳、水声社、2012年6月)に続く、第二弾(2010年6月25~27日にベルリンで開催されたシンポジウムの記録『共産主義の理念Ⅱ』)に収録された発表論文かと思います。ちなみに第一弾『共産主義の理念』ではネグリの論考は「共産主義――概念と実践についての省察」と題されたものでした。『現代思想』臨時増刊号に収録されている諸論考については下記誌名のリンク先をご覧ください。



現代思想2017年6月増刊号 総特集=マルクスの思想――『資本論』150年
青土社 2017年5月 本体1900円 A5判並製278頁 ISBN978-4-7917-1345-5



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