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本日搬入:『脱原発の哲学』人文書院さんより

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弊社出版物でお世話になっている訳者の皆様の最近のご活躍をご紹介します。

★佐藤嘉幸さん(共訳:バトラー『自分自身を説明すること』『権力の心的な生』)
宇都宮大学国際学部准教授の田口卓臣(たぐち・たくみ:1973-)さんとの共著書『脱原発の哲学』が人文書院さんからまもなく発売となります。本日2月23日が取次搬入日です。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。帯文にある小出裕章さんと大島堅一さんの推薦文もリンク先で読むことができます。

脱原発の哲学
佐藤嘉幸・田口卓臣著
人文書院 2016年2月 本体3,900円 4-6判上製466頁 ISBN978-4-409-04108-6

帯文より:福島第一原発事故から五年、ついに脱原発への決定的理論が誕生した。科学、技術、政治、経済、歴史、環境などあらゆる角度から、かつてない深度と射程で論じる巨編。

序論より:私たちは、脱原発と核廃絶という理念を、決して「ユートピア」的理念とは見なさない。それらは私たちの未来において常に開かれた実現可能な理念であり、しかも可能な限り早く実現されるべき「切迫した」理念(ジャック・デリダ)である。脱原発と核廃絶という理念は、私たちの生きる世界の中に、権力の諸効果を内部から無化した「別の場所」、すなわち「ヘテロトピア」を構築するという試みに他ならない。(20頁)


★中井亜佐子さん(共訳:ロイル『デリダと文学』)
一橋大学言語社会研究科の大学院生と教員が中心となって共通のテーマのもと寄稿する(教員による査読付)という、英文の年刊ジャーナル「Correspondence: Hitotsubashi Journal of Arts and Literature」(ISSN2423-9100)が創刊されました。2016年2月刊行の「issue #01」は、「Reconsidering the Nation」特集。編集長・執筆者代表の橋本智弘さんによる「Introduction」に始まり、橋本さんご自身を含む6名の論考が掲載されています。その中のひとつが中井さんによる「The Future of the National University, or the Doglife of Literature」(99-112頁)です。クッツェーの『恥辱』からの引用に始まる本論考は、デリダの『条件なき大学』や「新自由主義時代における〈国立〉大学」を論じつつ、いま文学研究にできることについて問いかけておられます。

また、同号にはChristian Høgsbjergさんの論考「Beyond the Boundary of the Black Atlantic?: C.L.R. James in Imperial Britain」(113-140頁)も掲載されています。HøgsbjergさんはUCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)のInstitute of the Americasでカリブ史のティーチング・フェローをおつとめで、『大英帝国におけるC・L・R・ジェームズ』(デューク大学出版、2014年、未訳)などの著書があります。


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