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月曜社2017年2月新刊:人文書1点、写真集2点

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弊社2017年2月中旬刊行予定の新刊3点をご紹介します。

【人文・哲学思想】

崇高の修辞学 アマゾン予約
星野太=著
月曜社 2017年2月 本体3,600円 A5判[タテ216mm×ヨコ147mm×ツカ21mm]並製288頁 ISBN978-4-86503-041-9

われわれが用いる言葉のうち、およそ修辞的でない言葉など存在しない。美学的崇高の背後にある修辞学的崇高の系譜を、ロンギノス『崇高論』からボワローらによる変奏を経て、ドゥギー、ラクー=ラバルト、ド・マンらによるこんにちの議論までを渉猟しつつ炙り出す。古代から現代へと通底する、言語一般に潜む根源的なパラドクスに迫る力作。シリーズ「古典転生」第13回配本、本巻第12巻。

目次:序論|第Ⅰ部 『崇高論』と古代【第一章 真理を媒介する技術――「ピュシス」と「テクネー」|第二章 情念に媒介されるイメージ――「パンタシアー」と「パトス」|第三章 瞬間と永遠を媒介するもの――「カイロス」と「アイオーン」】|第Ⅱ部 変奏される『崇高論』――近代におけるロンギノス【第四章 崇高論の「発明」――ボワロー『崇高論』翻訳と新旧論争|第五章 言葉と情念――バーク『崇高と美の観念の起源』と言語の使命|第六章 「美学的崇高」の裏箔――カント『判断力批判』における修辞学】|第Ⅲ部 崇高なるパラドクス――二〇世紀における「崇高」の脱構築【第七章 放物線状の超越――ミシェル・ドゥギーと「崇高」の詩学|第八章 光のフィギュール――フィリップ・ラクー=ラバルトと誇張の哲学|第九章 読むことの破綻――ポール・ド・マンにおける「崇高」と「アイロニー」】|結論|あとがき|参考文献|索引

星野 太(ほしの・ふとし):1983年生まれ。専攻は美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、金沢美術工芸大学講師。共編著にThe Sublime and the Uncanny(UTCP、2016年)、共著に『コンテンポラリー・アート・セオリー』(イオスアートブックス、2013年)、共訳書にカンタン・メイヤスー『有限性の後で』(千葉雅也・大橋完太郎との共訳、人文書院、2016年)などがある。『崇高の修辞学』は著者の単独著デビュー作である。

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【芸術・写真】

SLASH【スラッシュ】 アマゾン予約
佐野方美写真集
月曜社 2017年2月 本体4,000円 A4変形(タテ280mm×ヨコ210mm×ツカ155mm)、ハードカバー上製120頁(作品点数176点、オール4C印刷) ISBN:978-4-86503-039-6

コマーシャルフォト界で活躍を続ける佐野方美、初の撮り下ろし写真集。
情景やモノ、コトの断片、街角のポスター、アスファルトや路上の車など、彼女が無意識下で惹きつけられた裸形のものが淡々と映し撮られる。巨大なパズルを組み立てるように、あらゆる境界線を取り払い、目に映るものすべてをパーツとして納めた一冊。いつでも同じテンションで撮り続けること。ただシャッターを押し続けること。純粋な行為が果てしなく重なり合い、反復そのものの間隙が露出する。

佐野方美(さの・まさみ):神奈川県生まれ。2000年、東京ビジュアルアーツ専門学校写真学科卒業。2000年「写真新世紀」優秀賞。ファッション誌やブランド・カタログ、CDジャケットなどの広告撮影を中心に活動。写真集に、玉城ティナフォトブック『Tina』 (講談社、2015年)、水原希子フォトブック『KIKO』(講談社、2010年)、加藤ミリヤ写真集『MILIYAH 300 STYLES』(講談社、2010年)など。


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【芸術・写真】

Hashima【ハシマ】 アマゾン予約
松江泰治写真集
月曜社 2017年2月 本体3,600円 A5変形(タテ146mm×ヨコ225mm×ツカ12mm) ソフトカバー168頁(作品点数160点、ダブルトーン印刷) ISBN:978-4-86503-040-2

廃坑-無人島となって9年後、1983年に軍艦島=端島(Hashima)の廃墟をとらえた未発表作品集。作家本人がフィルム原板から精緻にデジタルデータ化・リマスタリングした究極の廃墟作品集。

松江泰治(まつえ・たいじ):1963年東京生まれ。東京大学理学部地理学科卒業。1996年、第12回東川賞国内作家賞受賞。2002年、第27回木村伊兵衛写真賞。2012年、第28回東川賞国内作家賞受賞。写真集に、『LIM』(青幻舎、2015年)、『JP-01 SPK』(赤々舎、2014年)、『TYO-WTC』(赤々舎、2013年)、『jp0205』(青幻舎、2013年)、『世界・表層・時間』(NOHARA、2013年)、『cell』(赤々舎、2008年)、『JP-22』(大和ラヂエーター製作所、2006年)、『CC』(大和ラヂエーター製作所、2005年)、『Gazetteer』(大和ラヂエーター製作所、2005年)、『Taiji Matsue』(うげやん、2004年)、『Hysteric 松江泰治』(ヒステリックグラマー、2001年)。

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