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注目文庫の既刊と新刊(主に2024年4月~6月)

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★注目文庫の既刊と新刊を列記します。これらのほかに、単行本や新書でもそれぞれ注目の既刊と新刊を記したかったのですが、文庫だけでも分量が多いので、単行本や新書は他日を期すとします。


『サラゴサ手稿〈上〉』ヤン・ポトツキ(著)、工藤幸雄(訳)、創元ライブラリ、2024年5月、本体1,200円、文庫判382頁、ISBN978-4-488-07059-5
『言葉というもの』吉田健一(著)、平凡社ライブラリー、2024年5月、本体1,700円、B6変型判並製256頁、ISBN978-4-582-76968-5

『帝国の慰安婦――植民地支配と記憶の闘い
』朴裕河(著)、朝日文庫、2024年6月、本体980円、A6判376頁、ISBN978-4-02-262098-9

『播磨国風土記 全訳注』秋本吉徳(訳注)、鉄野昌弘(補)、講談社学術文庫、2024年5月、本体1,410円、A6判360頁、ISBN978-4-06-531932-1

『エディット・シュタインと読む聖書』フランシスコ・ハビエル・サンチョ・フェルミン(著)、伊達カルメル会(訳)、聖母文庫、2023年10月、本体700円、文庫判302頁、ISBN978-4-88216-386-2

『カフカ断片集――海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ』フランツ・カフカ(著)、頭木弘樹(編訳)、新潮文庫、2024年5月、本体630円、文庫判224頁、ISBN978-4-10-207107-6

『決定版カフカ短編集』フランツ・カフカ(著)、頭木弘樹(編)、新潮文庫、2024年4月、文庫判256頁、ISBN978-4-10-207106-9

『ササッサ谷の怪――コナン・ドイル奇譚集』コナン・ドイル(著)、小池滋(監訳)、北原尚彦(編)、中公文庫、2024年5月、本体900円、文庫判352頁、ISBN978-4-12-207522-1

『無意味なものと不気味なもの』春日武彦(著)、中公文庫、2024年5月、本体920円、文庫判352頁、ISBN978-4-12-207514-6

『霊界――五十年の記録』長田幹彦(著)、河出文庫、2024年6月、本体720円、文庫判224頁、ISBN978-4-309-42111-7

『日本怪奇物語』富岡直方(著)、河出文庫、2024年6月、本体900円、文庫判320頁、ISBN978-4-309-42112-4

『勝手に生きろ!』チャールズ・ブコウスキー(著)、都甲幸治(訳)、河出文庫、2024年5月、本体950円、文庫判288頁、ISBN978-4-309-46803-7

『過去と思索(一)』ゲルツェン(著)、金子幸彦/長縄光男(訳)、岩波文庫、2024年5月、本体1,370円、文庫判510頁、ISBN978-4-00-386040-3

『過去と思索(二)』ゲルツェン(著)、金子幸彦/長縄光男(訳)、岩波文庫、2024年5月、本体1,370円、文庫判500頁、ISBN978-4-00-386041-0

『道徳形而上学の基礎づけ』カント(著)、大橋容一郎(訳)、岩波文庫、2024年4月、本体780円、文庫判230頁、ISBN978-4-00-386039-7

『人倫の形而上学 第二部 徳論の形而上学的原理』カント(著)、宮村悠介(訳)、岩波文庫、2024年4月、本体1,160円、文庫判430頁、ISBN978-4-00-336265-5

『孝経・曾子』末永高康(訳注)、岩波文庫、2024年4月、本体850円、文庫判244頁、ISBN978-4-00-332119-5



★創元ライブラリより1点。『サラゴサ手稿〈上〉』は全三巻予定の上巻。中巻は今月(2024年6月)まもなく発売で、下巻は7月刊行予定。「真正完全版とは異なる版の全訳」(帯文背より)、「真正完全版では削除された逸話も多く、物語の配列も大きく異なる真贋入り交じった妖しい世界」(帯文表1より)、「真正完全版で削除された逸話を多く収録し、物語の配列も異なる、異本の工藤幸雄訳」(カバー表4紹介文)、「2008年刊の仏語決定版以前の異本にポーランド語版も参照しての翻訳。決定版の61日に対し、66日の物語で挿話にも異同がある」(投げ込みチラシ「編集部PICKUP」宣伝文より)。「本書は、訳者校正の途中だった遺稿を整理したものである」(カバー表3「訳者紹介」より)。本扉裏(目次手前)の底本表示は「主たる底本、Manuscrit trouvé à Saragosse de Jean Potocki, première édition intégrale établiée par René Radrizzani, José Corti, 1989」とあります。


★真正完全版というのは、ルーヴァンのPeeters Publishersから2006年に刊行された『ポトツキ著作集』(Jean Potocki - Œuvres)の第IV-1巻『Manuscrit trouvé à Saragosse (version de 1810)』のことかと思われます。ちなみにこの1810年版とは別に1804年版が同著作集第IV-2巻として同年に刊行されました。いずれもFrançois RossetとDominique Triaireの共編。これら2点はそれぞれ文庫版として2008年にGF(Garnier-Flammarion)で再刊(1810年版、1804年版)となっています。『サラゴサ手稿』(上中下巻、畑浩一郎訳、岩波文庫、2022~2023年)の訳者の畑さんが「好書好日」2023年2月15日付記事「幻の奇書「サラゴサ手稿」訳者・畑浩一郎さんインタビュー 著者も作品も数奇な運命、長編小説を全訳」の写真で手にされているのはGFの1810年版で、畑訳の原著表記には「Jean Potocki, MANUSCRIT TROUVÉ À SARAGOSSE (version de 1810)」と記載されていますし、げんに全61日分の物語が収められていますから、底本は1810年版と見ていいのでしょう。


★今回の工藤訳は、もともとは国書刊行会の「世界幻想文学大系」第19巻として1980年に刊行されていた『サラゴサ手稿』が出発点でした(版元サイトでは1986年刊とされていますが、現物の奥付の記載を優先します)。この国書刊行会版の底本は、物語14日分を収めたロジェ・カイヨワ編『Manuscrit trouvé à Saragosse』(nrf : Gallimard, 1958)と巻末解説に記されています。カイヨワ版には『サラゴサ手稿』のうち「ジプシー酋長の話だけをむりにまとめた」という『アバドロ、イスパニア物語』が併録され、カイヨワによる序文も添えられていますが、これらは国書刊行会版では訳出されていません(1967年に刊行されたnrfの原著新版ではカイヨワは新しい序文を書いています)。ちなみに工藤訳では一連の「ジプシー酋長の話」は国書刊行会版では「ジプシーの酋長、パンデソウナの物語」と訳され、今回の創元ライブラリ版では「ヒターノの親方、パンデソウナの物語」と訳されています。岩波文庫版の畑訳では「ジプシーの族長パンデソウナの物語」。


★国書刊行会版の刊行時にはホセ・コルティ版は未刊でしたが、工藤さんは生涯にわたって『サラゴサ手稿』と関わってきたのだろうと想像できます。上巻には特に解説は付されていませんが、おそらくは下巻で出版までの経緯を明かす何かしらの説明が記されることを期待したいです。ここまでの整理をまとめると、『サラゴサ手稿』1810年版全61話を畑さんが訳した岩波文庫全3巻に続き、別ヴァージョンである『サラゴサ手稿』全66話を工藤さんが訳した創元ライブラリ全3巻が刊行される、という理解で良いかと思われます(ただし、工藤訳全66話の主な底本であるホセ・コルティ1989年版と、ペータース2006年/フラマリオン2008年版とは編者が違うので、1804年版に準じるだろう各原書でどのていどの異同があるのかないのかが気になります)。いずれにせよ、わずか2年のうちに2つのヴァージョンの翻訳が出るというのは奇跡的ではないでしょうか。


★平凡社ライブラリーより1点。『言葉というもの』は、筑摩書房より1975年に刊行された単行本『言葉といふもの』の文庫化。巻頭特記によれば「表記は原則として旧字は新字に、歴史的かなづかいは現代かなづかいに改め、読みにくいと思われる漢字には適宜ふりがなをつけています」とのこと。「言葉抜きの現実などというものはない――古今東西の作品を横断し、文学とはなにか、言葉とはなにかを解き明かす」(帯文より)。ライブラリー版解説は、宮﨑智之さんによる「吉田健一の「言葉」の新しさ」。平凡社ライブラリーでの吉田健一さんの書目には、2007年『シェイクスピア/シェイクスピア詩集』、2021年『吉田健一随筆集』中村光夫編、2022年『本が語ってくれること』、2023年『余生の文学』があります。


★朝日文庫より1点。朴裕河『帝国の慰安婦』は2014年に朝日新聞出版より刊行された単行本の文庫化。著者による「文庫版あとがき」と、高橋源一郎さんによる解説「記憶の主人になるために」が加わっています。「韓国語版が元慰安婦たちの名誉を棄損するとして訴えられてから、ちょうど10年になります。/最高裁が(高等裁判所の)有罪判決を無罪趣旨で差し戻してのち、2024年4月12日の差し戻し審でようやく無罪判決を受け、刑事訴訟は終了しました。そうした節目にこの文庫本を出せることを大変嬉しく思います。〔…〕巨額の損害賠償を求められている民事裁判はまだ進行中で、民事が終われば「朝鮮人慰安婦の苦痛が日本人娼妓の苦痛と基本的には異ならない」など34箇所を削除した改訂版を出すことを余儀なくされた仮処分をめぐる審理が始まります。〔…〕日本語版は、翻訳ではなく日本語で書いた独立版だったため、裁判の影響を受けないで済みました。日本語版を底本として中国・繁体字版を出せたのも、今年の夏、英語版(ともに翻訳書)を出せるようになったのも、その結果です」(「文庫版あとがき」より)。


★高橋さんの解説は、もともと「朝日新聞」2014年11月27日付「論壇時評」に掲載され、のちに『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書、2015年)に収録された文章を転載したもの。「遥か昔に、植民地支配と戦争は終わった。だが、それは、ほんとうに、遠い「過去」の話だろうか。違う。戦争を招いた、偏見や頑迷さが、いまもわたしたちの中で生きているのなら、その「過去」もまた生きているのである」(363頁)。


★講談社学術文庫より1点。『播磨国風土記 全訳注』は、同文庫のための訳し下ろし。補注と補説を担当した鉄野昌弘さんによる「解説」によれば、「2022年4月21日、秋本吉徳氏は急逝した。遺品の中に当国風土記注釈の手書き原稿があり、訓読文・現代語訳は完成していたが、後半部分の注釈・解説に欠ける部分があった。〔…〕一読して、残された訓読文・現代語訳・注・各節の解説に訳注者独自の見解が表れており、刊行に値すると考えて、補注・補説、そしてこの解説を加える次第である」とのことです。秋元さんは鉄野さんの高校時代の恩師です。なお秋本さんによる風土記の既訳には『風土記(一)全訳注――常陸国風土記』(講談社学術文庫、1979年;改題新装版『常陸国風土記 全訳注』、講談社学術文庫、2001年)があります。


★聖母文庫より1点。発売後10カ月近く後になって書店店頭でようやく見つけた『エディット・シュタインと読む聖書』は、洗足カルメル会士の司祭サンチョ・フェルミン(Francisco Javier Sancho Fermín, 1966-)さんの著書『La Biblia con ojos de mujer: Edith Stein y sus claves para escuchar la Palabra』(Editorial Monte Carmelo, 2001/2011/2014)の訳書。著者による「日本語版によせて」と、上智大学神学部教授の片山はるひさんによる「推薦のことば」、伊達カルメル会修道院による「終わりにあたって」が加えられています。


★「アウシュビッツのガス室での彼女の殉教は人生においてどんな困難や予期せぬ出来事があろうと、神は決して私たちを見捨てず、いつもそのみ手で私たちを導いてくださることを意味しているのです」(「日本語版によせて」12頁)。「本書を貫いているエディットの聖書理解は、聖書を単なるテクストとして客観的に分析するのではなく、つねに自分自身の個人史、そして彼女の生きた社会・政治的状況と重ねて読み解いていく手法です。その基盤には、彼女が「感情移入」と呼ぶ、聖書解釈の方法があります。これは、彼女がフッサールの現象学から学んだ手法をもとに、発展させた方法です。それは、聖書の文字の上っ面ではなく、内面へと入り込み、その意味を生きることによって自分のものとし、ついには聖化されてゆくための方法です」(「推薦のことば」16頁)。


★新潮文庫より2点。カフカ没後100年ということで、2冊刊行されています。『カフカ断片集』は文庫版オリジナルの訳し下ろし。頭木弘樹さんによる編訳で、有名な「法の前に」をはじめ、130篇を収録。巻頭にブランショの言葉が掲げられ、巻末には頭木さんによるカフカ紹介文と編訳者解説「断片に魅せられて」が配されています。ブランショの言葉というのは「カフカの主要な物語は断片であり、その作品の全体がひとつの断片である」。粟津則雄訳『カフカ論』(筑摩叢書、1970年)から採られているようです。一方の『決定版カフカ短編集』は、頭木さんが既訳15篇を新潮社版『決定版カフカ全集』から選んで1冊としたもの。巻末には編者解説「決定版というふたつの意味」が置かれています。それぞれの目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。


★中公文庫より2点。コナン・ドイル『ササッサ谷の怪』は、編者解説によれば「《コナン・ドイル未紹介作品集》『ササッサ谷の怪』『真夜中の客』『最後の手段』(中央公論社《C★NOVELS》、1982~1983年)収録作から精選して1冊にしたもの」とのこと。帯文に曰く「知られざる名短篇全14篇」「著者幻のデビュー作〔ササッサ谷の怪〕から、最後の小説〔最後の手段〕まで」と。春日武彦『無意味なものと不気味なもの』は、同名の単行本(文藝春秋、2007年)の文庫化。「心がざわつく小説案内」(帯文)です。「文庫版◆まえがき」、第16章「入り込んでくる人――庄野潤三『黒い牧師』」、「文庫版◆あとがき」、朝宮運河さんによる解説「〈恐怖以前〉の展示室」が加わっています。


★河出文庫より3点。長田幹彦『霊界』は、1959年に大法輪閣から刊行された『霊界五十年』の改題文庫化。帯文に曰く「文豪の、心霊実話怪談集」。東雅夫さんによる巻末解説「「視る人」の心霊実話」には「怪談系の古典的名著を、折にふれ復刊している河出書房新社のラインナップに、このほど衝撃的な一冊が加わることになった」とあります。富岡直方『日本怪奇物語』は、巻末特記によれば「『日本怪奇物語――明治大正昭和篇』(二松堂書店、1935年2月刊)を、新字新仮名遣いに改めたものである。巻末の長田幹彦「稀にみる奇書は、同年刊行の『江戸時代篇』の序を改題したものである。なお、文中の〔 〕内に異議なった現在の地名表記などについては、同内容書『日本猟奇史』の国書刊行会による復刊(明治時代篇/大正・昭和篇、2008年刊)の編註も参考にさせていただいた」とのこと。長田さんによれば「私は富岡とは、小学校時代からの悪たれ友達である」(315頁)。帯文によれば「恐怖・戦慄・猟奇、近代の怪奇実話集、全185篇ここに集結。当時の新聞・雑誌・伝聞記録から。実話の宝庫集」。


★チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』は、1996年に学習研究社から刊行された単行本を河出文庫で2007年に再刊したものの新装版。巻末に「ブコウスキーの危険な魔力――『勝手に生きろ!』新装版訳者あとがき」が加わっています。原著『Factotum』は1975年刊。文庫で読める都甲幸治さん訳のブコウスキー作品には『郵便局』(光文社古典新訳文庫、2022年)があります。


★岩波文庫より5点。ゲルツェン『過去と思索』は全7巻予定で、第一巻と第二巻が同時発売。凡例によれば「本書の基になっているのは金子幸彦と長縄光男の共訳による筑摩書房版『過去と思索』全三巻(1998~1999年)である。これを本文庫に収録するにあたり、長縄が改めて全巻を原文と逐一照合しつつ点検し、適宜これに修正・改訳を施した」とのこと。「流刑囚が見たロシアの現実。自伝文学の大傑作、刊行開始。ゲルツェン・リバイバル」(第2巻帯文より)。金子単独訳には、世界古典文庫版全3巻(1947~1950年)、筑摩書房全2巻(『世界文學大系』第82/83巻、1964/1966年)がありました。この大系版全2巻本を「大幅に改訳し、未刊の新訳を加えた初の完訳」が筑摩版共訳全3巻本で、そのさらなる全面改訂版が今回の岩波文庫全7巻である、ということになりますね。なお、岩波文庫では長縄さんによる新訳で3月に『ロシアの革命思想――その歴史的展開』を発売しています。旧訳である金子幸彦訳『ロシヤにおける革命思想の発達について』(岩波文庫、1950年;第10刷改訳1974年;第13刷復刊1990年;第14刷新装2002年)は絶版。


★カント『道徳形而上学の基礎づけ』大橋容一郎訳は、同文庫の篠田英雄訳『道徳形而上学原論』(1960年;改訳第20刷1976年)以来の新訳。「カント哲学の導入にして近代倫理の基本書」(帯文より)。篠田訳は2022年に第79刷を数えるロングセラーでした。カント『人倫の形而上学 第二部 徳論の形而上学的原理』は宮村悠介訳で、『第一部 法論の形而上学的原理』(熊野純彦訳、2024年1月)と対になるもの。「カントが最後にたどりついた〈自由の形而上学〉とは」(帯文より)。いずれもカント生誕300年を記念した新訳です。『道徳形而上学の基礎づけ』は近年、中山元訳(光文社古典新訳文庫、2012年)や、御子柴善之訳(人文書院、2022年) などの新訳が刊行されています。


★『孝経・曾子』末永高康訳注は、同文庫の武内義雄/坂本良太郎訳注『孝経・曾子』(1940年;第6刷復刊2012年)以来の84年ぶりの新版。旧版では白文に語注と訓読という構成でしたが、新版はそれに現代語訳が加わっています。「『論語』とともに読み継がれた儒家の経典。孔子と曾子が「孝」について論じた『孝経』と曾子の言行録『曾子』の、近年の新出土資料も踏まえた厳密な考証に基づく原文・訓読・注・現代語訳」(帯文より)。文庫で読める『孝経』には本書のほか、加地伸行訳注『孝経 全訳注』(講談社学術文庫、2007年6月)や、竹内弘行訳注『孝経』(タチバナ教養文庫、2007年4月)があります。

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