『中世思想原典集成(第Ⅱ期第3巻)アンセルムス著作集・書簡集』アンセルムス[著]、矢内義顕[訳]、上智大学中世思想研究所[編訳・監修]、平凡社、2022年11月、本体16,000円、A5判上製936頁、ISBN978-4-582-73436-2
『今鳴いた烏がもう笑った――鬼頭智子作品集』鬼頭智子[著]、平凡社、2022年11月、本体3,600円、A4変型判並製144頁、ISBN978-4-582-27336-6
『Cosmos of Silence』宇平剛史[著]、ORDINARY BOOKS、2022年10月、本体5,400円、A4判上製136頁、978-4-600-01055-3
★『アンセルムス著作集・書簡集』は、「中世思想原典集成」の第Ⅱ期第3巻。帯文に曰く「〈スコラ学の父〉の著作・書簡・伝記――動乱のヨーロッパ11世紀を生きたカンタベリー大司教アンセルムス。盛期中世の神学への先駆とされる碩学の思考の全貌と、霊性の核心。主著『モノロギオン』『プロスロギオン』(本集成第Ⅰ期『前期スコラ学』所収)に続く生涯の著作を全新訳により網羅」と。毎回の大冊にはただただ圧倒されるばかり。品切後の古書価は例外なく高額になるので買い逃し注意です。目次は以下の通り。
目次
総序|矢内義顕
真理について
選択の自由について
悪魔の堕落について
グラマティクスについて――どのようにグラマティクスは実体でありまた性質であるか
言〔ことば〕の受肉に関する書簡
神はなぜ人間となったか
処女の懐胎と原罪について
聖霊の発出について
無酵母のパンと酵母入りパンの犠牲に関する書簡
司教ウァレラムヌスからアンセルムス宛の書簡
教会のサクラメントに関する書簡
自由選択と神の予知、予定および恩恵との調和について
書簡集
アンセルムス伝|カンタベリーのエアドメルス
索引(聖句引照・人名/固有名)
★これまでに同集成第Ⅱ期では、『トマス・アクィナス 真理論』上下巻(山本耕平訳、2018年)が刊行されていますが、続刊として『ニコラウス・クザーヌス著作集』上下巻(八巻和彦監修)が予定されています。同集成第Ⅰ期第17巻『中世末期の神秘思想』未収録の著作約20篇を全新訳で収録とのことです。すごいですね。
★『今鳴いた烏がもう笑った』は、画家の鬼頭智子(きとう・ともこ, 1974-)さんの初期作品から最新作まで約120点を収録した初めての作品集。鬼頭さん自身が問答をあつらえたインタヴュー形式の「ちょっと抜けてる上に、いつも怠けたいなあと思ってる人たち」のほか、2本の解説、高橋睦郎さんによる「夢児たち 鬼頭智子讃」、宇野亞喜良さんによる「えび娘の一人遊び 鬼頭智子」を併録。擬古典調の日本画を背景にした童子たちの姿はさながら異世界の一幕を垣間見るような不思議な感覚を与えます。
★『Cosmos of Silence』は、現代美術家でデザイナーの宇平剛史(うひら・ごうし, 1988-)さんのアートワークとデザインワークをまとめた初めての作品集です。ORDINARY BOOKSの代表者・三條陽平さんによる宇平さんへのインタビュー「静かで遅いイメージ──繊細な領域を知覚する」、美学者・星野太さんによるエッセイ「愛の設計」、美術批評家・沢山遼さんによる「肌理の倫理」を収録。巻末には、デザインワークで採用した様々な用紙の仕様データを掲載。月曜社でお世話になった、リピット水田堯『原子の光(影の光学)』、B・シュティーグラー『写真の映像』も掲出されています。
『今鳴いた烏がもう笑った――鬼頭智子作品集』鬼頭智子[著]、平凡社、2022年11月、本体3,600円、A4変型判並製144頁、ISBN978-4-582-27336-6
『Cosmos of Silence』宇平剛史[著]、ORDINARY BOOKS、2022年10月、本体5,400円、A4判上製136頁、978-4-600-01055-3
★『アンセルムス著作集・書簡集』は、「中世思想原典集成」の第Ⅱ期第3巻。帯文に曰く「〈スコラ学の父〉の著作・書簡・伝記――動乱のヨーロッパ11世紀を生きたカンタベリー大司教アンセルムス。盛期中世の神学への先駆とされる碩学の思考の全貌と、霊性の核心。主著『モノロギオン』『プロスロギオン』(本集成第Ⅰ期『前期スコラ学』所収)に続く生涯の著作を全新訳により網羅」と。毎回の大冊にはただただ圧倒されるばかり。品切後の古書価は例外なく高額になるので買い逃し注意です。目次は以下の通り。
目次
総序|矢内義顕
真理について
選択の自由について
悪魔の堕落について
グラマティクスについて――どのようにグラマティクスは実体でありまた性質であるか
言〔ことば〕の受肉に関する書簡
神はなぜ人間となったか
処女の懐胎と原罪について
聖霊の発出について
無酵母のパンと酵母入りパンの犠牲に関する書簡
司教ウァレラムヌスからアンセルムス宛の書簡
教会のサクラメントに関する書簡
自由選択と神の予知、予定および恩恵との調和について
書簡集
アンセルムス伝|カンタベリーのエアドメルス
索引(聖句引照・人名/固有名)
★これまでに同集成第Ⅱ期では、『トマス・アクィナス 真理論』上下巻(山本耕平訳、2018年)が刊行されていますが、続刊として『ニコラウス・クザーヌス著作集』上下巻(八巻和彦監修)が予定されています。同集成第Ⅰ期第17巻『中世末期の神秘思想』未収録の著作約20篇を全新訳で収録とのことです。すごいですね。
★『今鳴いた烏がもう笑った』は、画家の鬼頭智子(きとう・ともこ, 1974-)さんの初期作品から最新作まで約120点を収録した初めての作品集。鬼頭さん自身が問答をあつらえたインタヴュー形式の「ちょっと抜けてる上に、いつも怠けたいなあと思ってる人たち」のほか、2本の解説、高橋睦郎さんによる「夢児たち 鬼頭智子讃」、宇野亞喜良さんによる「えび娘の一人遊び 鬼頭智子」を併録。擬古典調の日本画を背景にした童子たちの姿はさながら異世界の一幕を垣間見るような不思議な感覚を与えます。
★『Cosmos of Silence』は、現代美術家でデザイナーの宇平剛史(うひら・ごうし, 1988-)さんのアートワークとデザインワークをまとめた初めての作品集です。ORDINARY BOOKSの代表者・三條陽平さんによる宇平さんへのインタビュー「静かで遅いイメージ──繊細な領域を知覚する」、美学者・星野太さんによるエッセイ「愛の設計」、美術批評家・沢山遼さんによる「肌理の倫理」を収録。巻末には、デザインワークで採用した様々な用紙の仕様データを掲載。月曜社でお世話になった、リピット水田堯『原子の光(影の光学)』、B・シュティーグラー『写真の映像』も掲出されています。