弊社出版物でお世話になっている著訳者の皆様の最近のご活躍をご紹介します。
◆ジャック・デリダさん(著書『条件なき大学』)
◆西山雄二さん(訳書:デリダ『条件なき大学』、共訳:『ブランショ政治論集』)
◆宮崎裕助さん(共訳:ド・マン『盲目と洞察』)
◆渡名喜庸哲さん(共訳:サラ-モランス『ソドム』)
◆馬場智一さん(共訳:サラ-モランス『ソドム』)
脱構築研究会とハイデガー研究会、レヴィナス研究会の共催によるワークショップ「デリダ×ハイデガー×レヴィナス」(2014年10月11日、早稲田大学)、さらに脱構築研究会と日本サルトル学会との共催によるワークショップ「サルトル/デリダ」(2014年12月6日、立教大学)の成果が一冊にまとめられ、論文集『終わりなきデリダ』として法政大学出版局より刊行されました。第一部「デリダ×ハイデガー」、第二部「デリダ×サルトル」、第三部「デリダ×レヴィナス」の三部構成。詳しい書誌情報と目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。
西山さんと渡名喜さんは編者を務められています。西山さんは総序である巻頭の「はじめに」を執筆されているほか、第二部にご発表「ポスト実存主義者としてのジャック・デリダ」が収められています。渡名喜さんは第三部に「序」をお寄せになっているほか、第三部にご発表「デリダはレヴィナス化したのか──「暴力と形而上学」から『最後のユダヤ人』まで」が収められています。デリダさんの講演録「出来事を語ることのある種の不可能な可能性」(9~41頁)は1997年4月1日にモントリオールのカナダ建築センターで発表されたもの。訳者は西山さんと亀井大輔さんです。宮崎さんの発表は「人間/動物のリミトロフィー──ジャック・デリダによるハイデガーの動物論講義」として第一部に収録されています。馬場さんは第三部に収録されたオリエッタ・オンブロージさんのご論考「犬だけでなく──レヴィナスとデリダの動物誌」(「レ・タン・モデルヌ」誌2012年3-4月号「特集=デリダ――脱構築という出来事」)の翻訳を担当されています。
終わりなきデリダーーハイデガー、サルトル、レヴィナスとの対話
齋藤元紀/澤田直/渡名喜庸哲/西山雄二編
法政大学出版局 2016年11月 本体3,500円 A5判上製406頁 ISBN978-4-588-15081-4
帯文より:動物、現前性、暴力、他者、実存主義、文学、弁証法、ユダヤ性、贈与・・・現代哲学をつらぬく主題をめぐり強靱な思考を展開した四者の思想的布置を気鋭の研究者たちが論じる。
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注目新刊:『終わりなきデリダ』法政大学出版局
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