Quantcast
Channel: URGT-B(ウラゲツブログ)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1277

月曜社近刊情報:ナンシー『否認された共同体』市川崇訳

$
0
0
2023年7月28日取次搬入予定 *人文・思想


否認された共同体
ジャン-リュック・ナンシー[著] 市川崇[訳]
月曜社 本体3,600円 46変型判並製400頁(188x110x24.5mm) 400g ISBN978-4-86503-170-6


1980年代、バタイユに触発されてナンシーは『無為の共同体』を刊行し、ブランショは『明かしえぬ共同体』でナンシーに応答した。30年後、ナンシーはバタイユを再び取り上げつつ、亡きブランショへ本書で問いかける。コミュニズムの地平の彼方へと、ナンシーの共同体論は新たに歩み出る。本書をめぐるジェローム・レーブルとの対談を付す。


目次
第Ⅰ章:「共同体、数」
 『コミュニズム』という言葉
 ハパックス〔一回性〕
 さらに先へと進む
 数量的な共同性
第Ⅱ章:「政治‐外」
 実存〔脱‐存〕
 政治?
 「直接的‐普遍性」
 超〔ウルトラ〕
第Ⅲ章:心あるいは法
 伝達不可能なものの伝達
 放棄
 倫理とエクリチュールの間で
第Ⅳ章:成就された共同体
 出口なし
 複雑な構成
 「何もしないこと」
 「反社会的な社会〔結社〕」
 「空虚な内奥」
 「あなたが誰なのかを知っている」
 暗黒の夜
 聖体
第Ⅴ章:「本質的に逃れ去るもの」
 曖昧な共同体
 告白
 否認
 神話
 共有〔分有〕なしに
 作品、絆、クリナメン
Coda〔最終部〕



ジャン−リュック・ナンシー(Jean-Luc Nancy, 1940-2021)フランスの哲学者。主な著書に、『無為の共同体』(以文社、2001年)、『ミューズたち』(月曜社、2018年)、『モーリス・ブランショ 政治的パッション』(水声社、2020年)、『あまりに人間的なウイルス――COVID-19の哲学』(勁草書房、2021年)などがある。


ジェローム・レーブル(Jérôme Lèbre, 1967-)フランスの哲学者。国際哲学コレージュ・プログラム・ディレクター。


市川崇(いちかわ・たかし、1962-)慶應義塾大学文学部教授。ナンシー関連の寄稿誌や共著に『多様体2:総特集=ジャン−リュック・ナンシー』(月曜社、2020年)、『思想 no.1172:追悼ジャン−リュック・ナンシー』(岩波書店、2021年)、『ジャン−リュック・ナンシーの哲学』(読書人、2023年)がある。


アマゾン・ジャパン、HMV&BOOKS onlineにて予約受付中。


_a0018105_15491787.png

+++


◉ナンシー訳書一覧


『無為の共同体――バタイユの恍惚から』(西谷修訳、朝日出版社、1985年)
『エゴ・スム――主体と変装』(庄田常勝・三浦要訳、朝日出版社、1986年)
『共同-体』(大西雅一郎訳、松籟社、1996年)
『声の分割』(加藤恵介訳、松籟社、1999年)
『自由の経験』(澤田直訳、未來社、2000年8月)
『侵入者――いま〈生命〉はどこに?』(西谷修編訳、以文社、2000年9月)
『哲学の忘却』(大西雅一郎訳、松籟社、2000年11月)
『無為の共同体――哲学を問い直す分有の思考』(西谷修・安原伸一朗訳、以文社、2001年6月)
『神的な様々の場』(大西雅一郎訳、松籟社、2001年10月;ちくま学芸文庫、2008年6月)
『ヘーゲル――否定的なものの不安』(大河内泰樹・西山雄二・村田憲郎訳、現代企画室、2003年4月)
『訪問――イメージと記憶をめぐって』(西山達也訳、松籟社、2003年8月)
『世界の創造あるいは世界化』(大西雅一郎・松下彩子・吉田はるみ訳、現代企画室、2003年12月)
『映画の明らかさ――アッバス・キアロスタミ』(上田和彦訳、松籟社、2004年10月)
『肖像の眼差し』(岡田温司・長友文史訳、人文書院、2004年11月)
『複数にして単数の存在』(加藤恵介訳、松籟社、2005年4月1日)
『私に触れるな――ノリ・メ・タンゲレ』(荻野厚志訳、未來社、2006年4月5日)
『哲学的クロニクル』(大西雅一郎訳、現代企画室、2005年4月15日)
『イメージの奥底で』(西山達也・大道寺玲央訳、以文社、2006年4月15日)
『脱閉域――キリスト教の脱構築 1』(大西雅一郎訳、現代企画室、2009年4月23日)
『恋愛について』(メランベルジェ眞紀訳、新評論、2009年5月10日)
『水と火』(吉田晴海訳、現代企画室、2009年5月20日)
『限りある思考』(合田正人訳、法政大学出版局、2011年)
『フクシマの後で――破局・技術・民主主義』(渡名喜庸哲編訳、以文社、2012年)
『眠りの落下』(吉田晴海訳、イリス舎、2013年1月)
『思考の取引――書物と書店と』(西宮かおり訳、岩波書店、2014年8月)
『アドラシオン――キリスト教的西洋の脱構築』(メランベルジェ眞紀訳、新評論 2014年10月)
『ミューズたち』(荻野厚志訳、月曜社、2018年4月)
『モーリス・ブランショ――政治的パッション』(安原伸一朗訳、水声社、2020年7月)
『アイデンティティ――断片、率直さ』(伊藤潤一郎訳、水声社、2021年1月)
『あまりに人間的なウイルス――COVID-19の哲学』(伊藤潤一郎訳、勁草書房、2021年7月)


フィリップ・ラクー=ラバルトとの共著
『ナチ神話』(守中高明訳、松籟社、2002年7月1日)


ジャン=クリストフ・バイイとの共著
『共出現』(大西雅一郎・松下彩子訳、松籟社、2002年7月1日)
『遠くの都市』(小倉正史訳、青弓社、2007年3月)


マチルド・モニエとの共著
『ダンスについての対話――アリテラシオン』(大西雅一郎・松下彩子訳、現代企画室、2006年11月)、


フェデリコ・フェラーリとの共著
『作者の図像学』(林好雄訳、ちくま学芸文庫、2008年11月)、


アルフォンソ・カリオラートとの共著
『神の身振り――スピノザ『エチカ』における場について』(藤井千佳世・的場寿光訳、水声社、2013年5月)


その他の編著書や共著
『主体の後に誰が来るのか?』(港道隆ほか訳、現代企画室、1996年3月)
『崇高とは何か』(梅木達郎訳、法政大学出版局、1999年5月)
『サラ・コフマン讃』(棚橋直子ほか訳、未知谷、2005年8月)
『来たるべきデリダ――連続講演「追悼デリダ」の記録』(藤本一勇監訳、明石書店、2007年3月)
『民主主義は、いま?――不可能な問いへの8つの思想的介入』(河村一郎ほか訳、以文社、2011年2月)
『カタストロフィと人文学』(西山雄二ほか訳、勁草書房、2014年9月)




+++



Viewing all articles
Browse latest Browse all 1277

Trending Articles